今年の2月、出張で行ったロンドンで、前から行きたかったお店に行ってみました。
お店のご紹介と素敵な出会いのお話をしたいと思います。
行きたかったお店は、画材屋さんと文具の小売店です。
日本との違いはイギリスには駅ビルなるものがなく、駅にスーパーマーケットや、小売店が少しありますが、大々的な日本のような小売店がたくさん入ったビルを併設した駅はとても少ないです。
最近ではチャーリングクロス駅でしょうか。
路面店の小売店を、街歩きしながら探す楽しさは旅の醍醐味でもあります。
コベントガーデンの地下鉄駅は階段で地上に上がろうとすると後悔するくらい地下深くにあります。
電車を降りたらエレベーターへ小走りに向かい、大きな2台のエレベーターへ突進です。
改札を出たら、コベントガーデンマーケットとは反対方向へ行きます。
倉庫街にあるニールズヤードも通り越して、お目当ては、チュージング キーピングというステーショナリーのお店です。
イタリア製のマーブルが美しい紙やノートブック、日本の和紙も売られています。
お店のバイヤーが世界から選りすぐった商品が並び、買わなくてもいつまでも居られるすてきなお店です。
そこを出ると小腹がすいたので、イタリアンレストランに入り、南イタリアから来たシェフが作る、典型的なパンの部分が柔らかいおいしいピザを食べました。
そして、もう一軒、ロンドングラフィックセンターです。
画材屋さんに一歩踏み込むと心躍ります。
パントーネの色見本、たくさんの種類の色鉛筆や絵の具。
どれもこれも買いたくなりますが、残念ながら、明日から展示会。仕事で持ち帰らないといけないものがあるだろうから、見るだけで帰ります。残念!
その後、コーヒー飲んでホテルへ帰ろう、ということで、マンモスコーヒーへ。
小さなお店で、テーブルが大きいところは相席。もう一組か二組座れるくらい。
待ってもいいかな、と列に並びました。
そしてこのお店で驚く経験をしてしまいました。
な、なんと、前に並んでいたカップルが、席が空いたのに、私たちに席を譲ってくれるというのです。
お店の方もびっくりしながら先にどうぞ、っていってくれてますので、と、勧めてくれました。
社長が高齢だから、譲ってくれたのかな、と想像しながら、お言葉に甘え、先に座らせてもらうことにしました。
ハンドドリップで淹れてもらうコーヒーは、本当においしくて、ほっとします。
おいしくいただき、お会計の時に、二人で5ポンド60セントくらいだったと思うのですが、10ポンド渡しておつりはいらないので、残りは席を譲ってくれたお二人のお会計の足しにしてください。
とお願いして、お店を後にしました。
外は寒い冬の夜でしたが、世知辛い世の中で、親切にしていただいたことが心に染みた、いい時間でした。